いつでも微笑みを

体を壊してやりたいこともなくなってしまったから、自分が思っていることを伝えたいことをとりとめもなくかいていくよ。

【選択することの責任】ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?2~たまらなく愛おしく、とにかく尊い~/望公太【読書感想】

「もっと自分に自信を持ちなさい、姫ちゃん。大丈夫、あなたはちゃんと愛されてるから。だからもっと安心して、信じてあげなさい。自分のことも、桃田くんのことも」

 あらすじ

男子高校生・桃田薫はちょっぴり年上の彼女・織原さんと交際中。
今日はお家でゲームに熱中→明日は遠くの町までドライブデート♪
12歳差というギャップにも負けず絆を深めていく二人だったが――

「いやいや、それはモモが悪いよ」

織原さんの尊厳を傷つけた桃田の何気ない一言とは......?
お詫びのマッサージはなぜか超本格的で、織原さんの身も心もとろけちゃう!
さらに織原さんの姉・妃さんと衝撃の遭遇で二人の秘密に一波乱!?

可愛すぎる奇跡のアラサーと一途な男子高校生が真剣に想いを重ねあう、初々しさ満点で尊さあふれる純愛・甘々ラブコメディ、第2弾!!

公式サイトより抜粋

 
感想

 もしもあなたが買い物に出かけて、レジで商品を購入し開封した後に自分が意図したことが達成出来ない(商品が対応していなかった)と分かったらあなたはどうしますか。返品しますか。私なら誰か使える人にあげてしまうか、中古ショップに売却するか検討します。お店の人も開封後の商品を返品されても困ると思いますし、なにより最後に買うと選択をしたのは自分自身ですからね。

 「選択をする」ということにはつねに責任が発生します。お金を払っているからなにを主張してもいいとは私は考えません。お金を払うという選択をしたのは自分自身ですから。だから物を買ったりするときは沢山調べたり検討を重ねる。誰かに商品を選んでもらうというのは選択することを放棄することになると私は考えますし、誰かが選んだ物を選ぶことを決めたのはやはり自分自身なんですよね。

 今回のお話はあとがきで作者も書いていますが「選ぶこと」という軸のお話でした。

 大きく分けて二つのお話で構成されているのですが、まず一つ目がモモと姫が水族館でデートに行くお話です。自分に自信が持てなかったり、傷つきたくないという無意識の自衛が、時に相手の相手を傷つけている。姫はデートの最後に桃田の同級生の咲とあってしまい不安になってしまいます。私と付き合わなければ桃田は同級生の女の子と付き合っていたのではないか。付き合っていることを隠してデートをする必要もなくなる。そして言ってしまうんですよ。桃田君が別れたかったいつでも分かれていいのだからと。この言葉は辛かった。不安な気持ちはよく分かります。けれども相手はこれを言われると悲しくなりますよね。だから言ってはならない。けれど姫がこの言葉を言う気持ちも理解出来るのですよね。そんな姫の気持ちを思い泣いてしまいました。

 そんな姫をそれではいけないとお姉ちゃんの妃が諭すのがまたよかった。桃田君を信じなくちゃと。自分のことかわいさに信じることから逃げ出してはならない。姉の言葉で姫は、自分で桃田君と付き合うことを選んだのだからその責任を桃田君に押しつけてはならないと気がつく。そうして桃田君にきちんと謝る。そんな姫のことの全てを受け入れようとする桃田君がすごく素敵でこの二人をずっと見ていたいなと改めて感じました。

 そして二つ目は桃田君のことを好きなった同級生咲のお話。これもとてもよかった。咲ははじめは桃田のことを手軽なやつだから告白したと見栄をはり、かつ姫と付き合ってるところ見て二人に入る隙が無いと感じるとそうそうに諦めてしまいます。ここで桃田の友人ウラがいい味を出すんですよ。ウラは桃田に咲にデートをするよう提案します。咲にきちんと告白してきちんと振られて来いと。一回全部ぶっ壊れてしまえばいいんだと。これってとても勇気がいると思うんです。無責任には言えない。けれどこれを言えるウラってすごいやつだなって。

 咲は桃田とデートして告白して振られます。振られたときはとても辛いと思うけど、後にやりきって良かったと思える日がきっとくる。だめだと分かっているのにきちんと思いを伝えることができた咲はきっとこの経験で成長するでしょうし、なにより後悔が残らないと私は思うのです。そのきっかけを作ったウラって思いやりがいい子ですよね。

まとめ

 この物語はライトノベル特有の変なサービスシーンもあるのですが、それを補って余りあるほどの魅力がつまっています。それは作者がきちんと軸をもって物語を創作しているからなのかなと、あとがきを読み感じます。是非最後までこの強い芯がぶれることなく突き進んで欲しいと思うばかりです。

 物語の最後にウラの過去を匂わせる描写があったのでこれは次の巻で物語に絡んでくるのかな。今からそれが楽しみです。

 

1巻の感想はこちら 

www.ritzberryfields.com