いつでも微笑みを

体を壊してやりたいこともなくなってしまったから、自分が思っていることを伝えたいことをとりとめもなくかいていくよ。

【あくまでもフィクションです】誰が喚んだの!? ~異世界とゲーム作りとリクルート召喚~/木緒なち&KOMEGAMES【読書感想】

世の中こんなに甘くはないですよね…

 あらすじ

――秋葉原は異世界に転移しました。
1人のクリエイターを巻き込み、秋葉原は街ごと異世界へと転移した。それが数年前の話だ。
突如として与えられた萌えカルチャーは異世界に強い衝撃を与え、“美少女ゲーム”は神の与えた奇跡だと崇められる。
そして今、その奇跡は――異世界のクリエイターたちの手によって量産されるまでとなった。
ここ秋葉原(in異世界)の片隅に、エルフや獣人、魔族たちの集うゲーム開発室がある。
しかし、スキルも足らず人材も足らず、発売延期は繰り返されるばかり。
いつしか“永遠”とは、発売日にだけ宿るとまで言われるほどに。
ディレクターである主人公は考えた。これはもう、“ヘルプ”を呼ぶしかないと。
どこからかって? 決まってるじゃないか、無数のクリエイターのいる現世から「喚ぶ」んだ……!
これは、異世界における美少女ゲーム制作と、“ヘルプ”としてクリエイターを現世から召喚しようという無茶無謀な計画の実録である――。

公式サイトより抜粋

 

感想 

 時々こういった頭の中すっからかんにして読める作品を無性に読みたくなるときってありませんか。基本は考えながら読める作品が好きなのですが、そればかりだと疲れてしまうのでちょっとした箸休めと言ったところでしょうか。

 タイトルと表紙を見れば、なんとなくどんなお話でどんな作風か想像出来ると思います。その想像の通りの作品でした。流行の異世界転生ハーレムもので美少女ゲームをつくるお話です。

 著者が現実でゲーム制作をされている方なので中身はいろんな意味で濃いです。パロディネタが豊富で登場人物の名前も美少女ゲームが好きな人にとっては突っ込みどころ満載の名前になっています。名前意外にも現実に実在するネタが色々なところにちりばめられています。こういうのが好きな人には喜劇として楽しんで読めるのではないでしょうか。

 逆に言えばこういった物が苦手な人にはまったくお勧め出来ません。1巻なので設定やキャラクター説明にページを割いている事もあるのですが、すごく悪い言い方をすると中身に関して特筆することはありませんでした。

 具体的にはこういう作品はキャラクターを好きになれるかどうかで面白みが大きく変わってきます。そしてこの手のハーレム物作品は女性キャラクターの造形が肝になるのですが、それが少し薄かったように感じます。もっととんでもない性格のキャラクターが出てくると思ったらそうでもなくて良くも悪くもテンプレートの域を出られていないのかなと。とは言えこの手の話は趣味趣向があうかあわないかですよね。

まとめ

 こういう作品って若者向けに書かれているとは思うのですが、ネタ的には美少女ゲーム全盛期を過ごした30代後半あたりがターゲットになるちょっと不思議な作品です。決して万人にはお勧め出来ませんが、ハマれば楽しく読める作品なのかなと感じました。

 しかしこのお話やたら酒ばっかり飲んでる気がするな…